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HOME > 掲載記事(鹿児島) > 2017年1月号 鹿児島市の再開発

鹿児島市の中心部では今後、大きな再開発が進められる。今回は、その中から鹿児島市交通局跡地再開発の「キ・ラ・メ・キ テラス」、鹿児島中央駅東口の「中央町19・20番街区市街地再開発」、鹿児島最大の繁華街・天文館エリアでの「天文館千日町1・4番街区市街地再開発」を紹介する。

総事業費500億円規模の鹿児島市交通局跡地再開発

キ・ラ・メ・キ テラス

 

鹿児島市交通局跡地の売却提案公募で、南国殖産ら4者で構成する共同事業体が優先交渉権を得て、2016年2月に開発のスケジュールなどが発表された複合施設「キ・ラ・メ・キ テラス」。

 

跡地は、JR鹿児島中央駅から1.5キロにある高麗町43の1の電車通り側用地、敷地面積約2.45ヘクタール。概算事業費は用地費を含め約500億円で、コンサルティング業務は三菱地所設計が担当する。

 

キ・ラ・メ・キ テラスは、「ヘルスケア」「観光・新産業」「住居」の3ゾーンで構成される。

 

ヘルスケアゾーンには、共同事業体の構成員である公益財団法人昭和会が今給黎総合病院、医療法人玉昌会が高田病院をそれぞれ移転。新病院の規模は今給黎総合病院が9階建て延べ2万9200平方メートル(約450床)、高田病院が8階建て延べ1万2000平方メートル(約179床)。2017年度後半の着工、2019年度の完成を予定している。

 

観光・新産業ゾーンは、10階建て延べ2万1128平方メートルのサービス系施設、13階建て延べ1万9600平方メートルのホテル、共同事業体の構成員であるロックスが運営する6階建て延べ5400平方メートルのスポーツクラブ・温浴施設で構成。サービス系施設とホテルは2017年度末ごろに着工、スポーツクラブ・温浴施設は2018年度後半に着工し、いずれも2019年度の完成を目指している。

 

住居ゾーンには、21階建て延べ1万0800平方メートル、130戸の分譲マンションを計画しており、2017年度前半に着工し、2018年度末の完成を目指している。

 

鹿児島市交通局跡地について、南国殖産の永山在紀社長は、「コンパクトシティを目指す鹿児島の地方創生の先駆的な事業になる」と意気込みを語っている。

 

 

鹿児島の玄関口に高さ約100メートルのビル

中央町19・20番街区市街地再開発

 

鹿児島中央駅東口にある商店街の一画、中央町19・20番街区市街地の再開発では、鹿児島の玄関にふさわしい都市景観の形成や、にぎわいとゆとりある都市空間の創出などにより、鹿児島中央駅周辺ひいては中心市街地全体の活性化を図るとしている。

 

2012年7月に準備組合が設立、2016年3月には、特定業務代行者を南国殖産グループ(南国殖産を代表に、三菱地所レジデンス、大京、穴吹工務店、三菱地所設計、東条設計、竹中工務店で構成)に決定している。

 

事業計画案によると総事業費は約222億円。再開発ビルは免震構造のRC造地上24階地下1階建てで高さ約100メートル、延べ4万7000平方メートル。地下1階には60台の住宅用駐車施設、1階から7階には商業・業務・ホール、7階から24階に住宅210戸を配置する。2018年3月にに着工し、2020年10月の完成を予定している。

 

また、歩行者の利便性や回遊性の向上を目的に、アミュプラザ鹿児島プレミアム館2階から再開発ビル内2階通路を経由し、南国センタービル前の歩道までを接続するペデストリアンデッキが設置され、再開発ビルと駅前広場の間にある市道は現行4車線から5車線に拡幅される。

 

さらに鹿児島中央駅西口では、JR九州が鹿児島・宮崎県の主要駅を再開発する「南九州開発プロジェクト」で、自社用地8500平方メートルに商業施設やオフィスなどが入る9階建てのビルや別棟にマンション・立体駐車場などを建設するとしている。2020年春に完成予定となっており、鹿児島中央駅周辺の再開発をめぐる動きに注目が集まっている。

 

 

天文館エリアの中心に地上110メートル最高層ビル

千日町1・4番街区市街地再開発

 

天文館エリアの中心では千日町1・4番街区の再開発が行われる。対象エリアは、天文館アーケード街の入り口に位置し、電車通りに面する商業施設「タカプラ」を中心とする合計で約6000平方メートルのL字型の敷地だ。

 

計画では、商業・飲食施設、ホテル、300人から500人収容のコンベンションなどの機能が複合するRC造24階建て延べ約3万9000平方メートルの大型再開発ビルが建設される。高層階には城山観光ホテルが運営するホテルが入り、最上階24階には展望台が設けられる。

 

完成予定は2020年。地上約110メートルの鹿児島で一番の高層ビルになる予定で、天文館に昔のにぎわいを取り戻す起爆剤になる商業施設となることが期待されている。

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