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HOME > 2016年10月号 新たな交通プロジェクト始動!

最近、天神・博多駅周辺などの都心部で見かける黄色くて長いバスが気になっている人も多いはずだ。8月から試行運行が始まったこの連節バスは、「都心循環BRT」の形成に向けたもので、福岡市では、BRT(バス高速輸送システム)という新しい交通システムの導入と都心周辺部における駐車場の整備などを組み合わせることによって、人やモノの集中に対応できる交通システムの形成をめざしている。

全長18メートル、130人乗り連節バス、福岡へ

 

現在、試行運行している連節バスの全長は18メートル。2台のバスをつないだような車両で、定員は通常バスの約2倍となる130人(54席)。2016年8月8日から、通常運賃で実際に乗客を乗せて2台が試行運行している。

 

この連節バスは、福岡市が推し進める天神地区の再開発を中心としたプロジェクト「天神ビッグバン」により予想される交通渋滞を緩和する目的で導入される「都心循環BRT」の形成に向けたもの。BRTとは、バス高速輸送システムのことで、将来的には博多港ウォーターフロント地区─天神─博多駅の3拠点間を10分間隔で循環する予定だ。

 

現在、試行運行している2台の連節バスで、運行上の安全性・課題確認を順次行い、乗降方法や運賃支払い方法の周知を行いながら、さらなる車両の導入、バス停整備などを進め、最終的には15台の連節バスが導入されるという。

 

都心循環BRTは、西鉄と福岡市が共働で取り組むもので、事業の基本的な役割分担は、バス停の上屋、走路環境改善などの公共空間における整備は福岡市、連節バス車両、整備場、バスの運行・運営に必要な施設整備は西鉄が行う。連節バスの導入、シンボリックなバス停の整備、鉄道や路線バスとの乗り継ぎ強化により、従来のバスよりも速く、時間通りにたくさんの人を運べる、わかりやすい、使いやすいシステムをめざしているという。

 

現在でも、天神には人やモノが集中していて、渋滞緩和のためにマイカーから公共交通機関への利用転換を促すことが課題となっている。例えば、郊外から都市高速を利用して天神を訪れる人が、都心周辺部に駐車し、都心部は公共交通でつないでいくことで渋滞を緩和するという取り組みだ。その際には当然、利用者は都心周辺部に駐車しても、これまでと同じような便利さを感じられる交通システムを構築しなければならない。

 

「BRTという新しい交通システムの導入と都心周辺部における駐車場の整備などを組み合わせることによって、都心部の床面積が増え、対流人口が増え、人や物が都心に集中しても交通が流れるシステムをつくっていきたい」と福岡市の高島市長。また今回、導入するBRTは、単純に連節バスという新しいバスが入るだけではなく、新しい交通システムを今後検討していくことになる。西鉄は、「バス交通システム全体の再配置・効率化の検討も進める。既存の鉄道網と連携し、利用者にとって利便性の高い公共交通体系づくりを推進していきたい」と会見で述べた。

 

9月初旬に実際に連節バスに乗ってみたが、奥行きの広さやカーブを曲がる時の車内はまるで電車のような印象だった。ドアが3つあるが、乗客は真ん中と後ろのドアから乗り、前と後ろのドアから降りる(後ろのドアだけでの乗降が可能)という連節バスならではの仕組みもおもしろい。話のタネに一度乗車してみては。

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(2017年2月28日発刊)

「天神ビッグバン」とは、国家戦略特区や地区計画などを活用した規制緩和によって民間投資を促し、市中心部のビルや、公園、地下通路といった公共施設などをつくり変える福岡市が推し進めるプロジェクト。天神交差点から半径約500メートルのエリア(約80ヘクタール)が対象で、ハード・ソフト両面からの施策を組み合わせることで、アジアの拠点都市としての役割、機能を高め、新たな空間と雇用を創出する。今後10年間で30棟の民間ビルの建替えを誘導し、その延床面積は1.7倍、雇用は2.4倍に増加、また、約2,900億円の建設投資効果、建替え完了後からは新たに毎年約8,500億円の経済波及効果を見込んでいる。

 

天神ビッグバンの主なプロジェクト

(1) 航空法⾼さ制限 エリア単位での特例承認(天神明治通り地区 約17ha)

(2) スタートアップカフェの運営及び機能強化

(3) 天神1丁⽬南ブロック(地下通路整備)

(4) 天神地下街仮設⾞路の有効活⽤

(5) ⽔上公園再整備

(6) 地下鉄七隈線延伸事業

(7) 交通混雑の低減に向けた駐⾞場の隔地化・集約化

(8) 旧⼤名⼩学校跡地まちづくり

(9) 都⼼循環BRT の形成

(10) 天神COLOR(創業⽀援)

(11) OnRAMP(創業⽀援)

(12) 天神ビッグバンの奥座敷(西中洲)の魅力づくりに向けた道路整備と景観誘導

(13) 春吉橋賑わい空間の創出

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