福岡市早良区室見は、地下鉄、バス、都市高速といったあらゆる交通手段が発達していることから、軽快なフットワークが可能で、都心の天神へも「ちょっとそこまで」という感覚で、出張にJR博多駅や福岡空港へ、福岡高速環状線や九州自動車道の利用で九州各地へも自由自在だ。
交通利便性とともに川・海・山と風光明媚で豊かな自然に恵まれていることもこのエリアの魅力だ。背振山系を源流として博多湾に注ぐ室見川沿いには、「福岡アメニティ百選」にも選ばれた河畔公園が整備され、桜や紅葉など、四季折々の自然を楽しむことができ、周辺住民の憩いの場所となっている。
室見河畔の様々な風物詩もこのエリアでの暮らしを彩ってくれる。まずは古くから全国的に有名な福岡の春の訪れを告げるシロウオ漁。毎年2〜4月になると、博多湾からのぼってくるシロウオを狙う簗(やな)が室見川下流域に仕掛けられる。簗漁は江戸時代からの伝統があり、早春の味覚として生のシロウオを軍艦巻の寿司種にしたり、生きたままポン酢などで食べる踊り食いが有名だ。
4月には、延長4.7キロメートルにおよぶ室見川河畔公園の桜並木が川の風情と溶け合って、美しいコントラストを見せ、本格的な春の訪れを楽しませてくれる景色が、河畔いっぱいに広がる。
初夏の兆しが見え始める5月からは、潮の干潮時に河口で潮干狩りを楽しめる。都心に隣接しながらも美しい川であり続ける室見川ならではの楽しみ方であり、たくさんの家族連れで賑わっている。
9月には「室見川灯明まつり」が室見川河畔緑地で開催される。「子どもたちの思い出に残るイベントを」「子どもたちの心に故郷を残してあげたい」との思いから、有田校区まちづくり実行委員会が発案したイベントで、5カ所の灯明スポットが設置され、河畔を灯明が彩ると、幻想的な雰囲気が辺りを包み込む。まだ、放生会ほどはメジャーではないが、少しずつ福岡の秋の風物詩として認知され始めていて、このエリアの新たな魅力になりそうだ。
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