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【高取エリア特集】

落ち着きと文化を漂わせる大人のまち「高取」

福岡市早良区の地下鉄「藤崎」駅〜「西新」駅間、明治通り南側に位置する高取エリアは、明治通りを挟んで修猷館高校や西南学院大学が立地することから、文教地区としての性格もあり、住宅地として人気のエリアとなっています。

 

特に西新から高取のエリア周辺は、旧唐津街道の地下鉄「藤崎」駅近くから西新方向には5つの商店街が展開し、近隣には大型商業施設もあることから生活利便が良く、福岡市内において転勤族が住みたい地域のトップに挙げられるほど環境の良いまちとして知られています。

 

また、北九州の若松宿を始点に、福岡、糸島を経て唐津城を終点とする唐津街道は、さまざまな歴史のドラマが繰り広げられた街道であり、江戸時代に唐津街道と長崎街道が交差する福岡藩の要衝の地として繁栄していた歴史の薫るまちでもあります。

 

鎌倉時代に2度にわたる蒙古襲来を撃退した激戦地もこの街道近くの海岸付近で、近くには蒙古軍の上陸を防ぐために築かれた元寇防塁が残っています。そして、豊臣秀吉の時代には、朝鮮出兵の折に呼子の名護屋城に陣が敷かれて、秀吉をはじめとする多くの武将がこの街道を行き交い、江戸時代には、唐津藩、福岡藩の大名行列が通る大名道として栄え、白壁づくりの商家が軒を連ねていました。

 

高取エリアには、今も築100年以上を経過した古い商家がところどころに残り、往時を偲ぶことができます。高取の地名は、黒田藩の御用釜である高取焼に由来し、付近には、紅葉八幡宮、猿田彦神社など由緒ある神社仏閣も散在して、一帯は歴史の情緒が色濃く残る地域となっています。

紅葉八幡宮 福岡市早良区高取1-26-55

現在は高取1丁目にある紅葉八幡宮ですが、元々、橋本村(現・西区橋本)にあり、黒田藩3代目光之候の氏神で、寛文6(1666)年に、城下に近く御参拝に便利の良い西新の地に遷宮されました。これを契機に西新が門前町として栄えたのが江戸時代のことです。明治末に電車(北筑軌道)が境内を横切ったことから、大正2年、町が一望できる現在の地、高取に遷宮されています。電車が通ったことで、西新地区の発展にはずみがついたのは言うまでもありません。

紅葉八幡宮の紅葉(右写真)

その名の通り境内にはモミジの木が多く、境内地の内、2000余坪を紅葉山公園としています。秋にはモミジが真っ赤に色づき、訪れる人の目を楽しませています。

猿田彦神社 福岡市早良区藤崎1-1-41

地下鉄「藤崎」駅からすぐの場所。毎年、最初の「庚申」の日に行われるのが厄除祈願の祭事「初庚申」です。 この日は、夜明け前の朝早くから厄除けの「赤い猿面」を求める人で猿田彦神社はいっぱいになります。「サル」は、“去る”に通じるとして「災いが去る」「幸福が訪れる」とこの猿のお面を 玄関にかける習わしがあり、翌年に、境内に戻して厄を祓います。

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元寇防塁 福岡市早良区西新7丁目

700年以上前、蒙子の襲来に備えて博多湾沿いの海岸約20kmに渡って築かれた防塁の遺跡。西南学院体育館南、西南学院内、藤先の西新基地横にあります。国指定史跡。西南体育館南側の遺跡はきちんと積んでありますが、藤崎遺跡は石が散乱しています。

●地名の由来となった「高取焼」

 

文禄、慶長の役(1592年~98年)は別名「やきもの戦争」とも呼ばれています。それは日本軍が帰国の折に様々な文物を持ち帰り、専門職集団を強制移住させたが、その中に「やきもの」や「陶工」の比重が圧倒的であったことに因んでいます。そして、高取焼も文禄、慶長の役後に開窯された焼物の一つです。

 

黒田長政は文禄・慶長の両役に参加し、帰国の折に朝鮮からたくさんの陶工を連れてきました。そのうちの一人、高取八山(パルサン)が高取焼の始祖です。黒田如水に見いだされた彼は、直方の鷹取山に窯を設け、小堀遠州の指導を受け遠州高取を完成させたと言われています。

 

現在、高取にある味楽窯に併設されている味楽窯美術館で「古高取」と呼ばれる朝鮮風の作品と「遠州高取」の作品を同時に見ることができます。二つを比べると、遠州の七色の釉薬を特色とするいわゆる「綺麗さび」の思想を受け、繊細で美しい日本の焼き物へと変わっていった様子がわかります。

 

高取焼は黒田藩の御用窯であったため、より城に近い現在の場所に窯を移したのが18世紀の初頭で、このころより茶道具の名品を数多く生み出しています。廃藩以降は藩の庇護がなくなり、自立自営を余儀なくされたため一時衰微しましたが、現在は再興され、亀井味楽氏が茶陶の技法を伝えています。

高取焼 味楽窯 福岡市早良区高取1-26-62

福岡市営地下鉄の藤崎駅を下車すると藤崎商店街に出ます。西新方面に150m程行き右折道路に入ると緑色をした「高取焼味楽窯」の看板が目に入ってきます。その下を左折すると「高取焼」の窯元が見えます。敷地内には味楽窯美術館が付設され、一般に公開されています。

【味楽窯美術館】

10時~17時開館 日・祭日休館

TEL 092-821-0457

●西新のにぎわいを感じながらも落ち着きのある雰囲気の「高取」

 

唐津街道に沿って今川橋から藤崎駅までの東西約1.4㎞におよぶ商店街は、オレンジ通り商店街、西新中央商店街、中西商店街、高取商店街、藤崎商店街という5つの商店街から形成され、総称して「西新商店街」とも呼ばれています。なかでも西新中央商店街は、「リヤカー部隊」が出動する商店街として、全国的にも有名で、威勢のいい声が飛び交っています。

 

リヤカー部隊は、歩行者天国になる午後1時から5時くらいまで、売り切れ御免で出動。品物はどれも、糸島や背振、唐津など、福岡近郊でとれた旬のもので、地のモノが手に入るのはもちろん、活気のあるおばちゃんたちとのやりとりも、魅力のひとつになっています。

 

地元の方々の日常の買い物はもちろん、週末には県外などの遠方から訪れる人や外国人観光客の姿も珍しくなく、福岡の代表的な料理や九州各地の料理を味わうこともできます。また、「学生の町」であることからお手ごろ感あるお店も多いです。

 

一方、高取・藤崎商店街は、個性的な商店が多く、スーパー「サニー高取店」を中心に活気がありますが、同時に落ち着いた雰囲気も感じられます。

 

地下鉄開通の前後から商店街の通りにも、マンションが立ち並び、その1階部分に喫茶店や美容室、飲食店などが店舗を構えています。また、そうした新しい建物の中に、古い蔵を改造して作られたアクセサリーと雑貨の店、120年も経つ昔の商家の堂々とした店構えをそのまま引き継いでいるふとん店など、さまざまな業種の約80店舗が軒を連ねています。この古さを生かした個性的な店が混在した姿がこのまちの魅力でもあります。

 

西新のにぎわいを感じながらも、落ち着きと文化を漂わせる高取エリアは、休日のひと時を、神社仏閣を散策したり、高取焼を楽しんだりしたあと、個性的な店舗が並ぶ街を歩きながら、おしゃれなレストランで食事や喫茶を楽しむというような「大人のための散策路」として、日常を越えた魅力をもつ空間といえるかもしれません。

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