自分だけのスーツをつくる ─オーダースーツ─

スタイルや着心地はもちろん、自分のこだわりなどを反映させることができるオーダースーツ。理想の一着をつくり上げるというのは大人の男性ならではの贅沢なこだわりだ。

採寸し、型紙をつくり、仮縫い、調整して仕上げるオーダーメイド、いわゆるフルオーダーが理想だが、価格は大体20万円以上、納品まで約二ヶ月と聞くと、どうしても敷居の高さを感じてしまう。

そこでオーダースーツの第一歩として最適なのが、今人気のパターンオーダーだ。既存パターンの中で自分の体型に近いものを選び、調整し、仕上げるもので、既製服とオーダーメイドの中間的存在だ。

体型補正も特殊なものでない限り、ある程度のことはできるし、生地やデザインの他、ボタン・裏地・ステッチ・本切羽などのディテールを豊富なオプションの中から自分の好みに合わせて選ぶことができ、細かなこだわりも充分に反映できる。納期は約一ヶ月、価格も既製品スーツの売れ筋といわれている３万円台からオーダーできる。

パターンオーダーをする時の店選びで重要なのは、その店のハウススタイルが自分に合っているかどうかだ。今回、取材に訪れたのは、大人の男性向けファッション誌にも数多く紹介されている麻布テーラーの天神店（福岡市中央区天神地下街）。全国展開していて、ショップの内装もスタッフの方々も共に洗練されている印象だ。

長谷川店長は、「入念なコミュニケーションでお客様の好みと個性を把握して提案いたします。オーダースーツで一番重要なのは、自分の体にも感性にも合ったものをつくることです」と話す。