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HOME > 2020年2月号 エリア特集「平尾」

落ち着きのある住宅街として成熟した趣があり、生活施設が周辺に充実した暮らしの街となっている福岡市中央区平尾。都心に近い場所でありながら、緑が豊富なのもこのエリアの特徴で、野村望東尼が暮らした平尾山荘、和風庭園が美しい「松風園」、歴史ある神社「平尾八幡宮(平尾天満宮)」など、心に響く四季の情緒を五感で楽しめる環境なのも、平尾エリアの大きな魅力だ。

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Tokei Living

「東経リビング」は、福岡地区と鹿児島地区で発刊する取材記事と不動産情報を中心とした「大人のプレミアムマガジン」です。

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■発刊…毎月初旬

    ※鹿児島版は隔月発刊

■サイズ…A4(フルカラー)

■発行部数…福岡版/2.7万部

      鹿児島版/2万部

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(発行元)東京経済株式会社 福岡支社 出版事業部

TEL 092(285)0605

野村望東尼が暮らした平尾山荘

 

幕末の女流歌人で維新の先覚者でもあった野村望東尼(のむらぼうとうに ※「もとに」とも)が住んだことで知られる平尾山荘(福岡市中央区平尾5丁目)。野村夫妻が初めてここに草庵をつくり閉居したのは、1845(弘化2)年、望東尼40歳の秋のことだ。

 

地味は悪かったが、山陰から湧き出る清泉があって、早天の時も涸れず、お茶の水には最適のものだった。素朴な山荘の自然をこよなく愛した望東尼は、その情緒を多くの歌に詠んでいる。

 

〽山松の木の間の月を眺むれば まさに我が身は世をのがれけり

 

今では都心に近く、生活施設が充実した暮らしの街となっているが、その当時、福岡城から2キロメートルほど南下したこの山荘は平尾の人家とも離れ、山番が寝泊まりをする掘建小屋があるくらいで、庵は松の大木の間にひっそりと建てられていた。

 

 

和歌の師・大隈言道も山荘には度々訪れ、歌友たちが集って風流な歌会も催された。この時の平尾山荘は幕末の福岡に花開いた文化サロンのようだったのかもしれない。

 

 

 

和風庭園が美しい「松風園」

 

 

平尾3丁目の閑静な住宅街にある「松風園」は、2007年に開園したお茶室のある新しい公園で、平尾に残る貴重な緑地を保全し、一般に利用(入園料:大人100円、小人50円)できるようにしたものだ。

 

中洲にあった玉屋百貨店の創業に関わった故田中丸善八氏の旧宅の一部を整備して造られた日本庭園で、既存の茶室「松風庵」と桂離宮の卍字亭を模した「あずまや」は修復され、庭園、茶室、正門などは新しく建設されている。樹齢100年を超えるイロハモミジの木をはじめ、腰掛け待合い、つくばい、石灯籠などを配し、野点(のだて)広場、露地などを備えた趣のある日本庭園で、園内の緑は素晴らしく、四季折々にわたって楽しめる。園の入り口横にはエレベーターも設置され、バリアフリーになっており、庭園を眺めながらお抹茶(有料)を楽しむこともできる。

 

 

菅原道眞ゆかりの「平尾天満宮」

 

 

平尾4丁目の丘にある平尾八幡宮。始めは旧平尾村の南へ約550メートルほど旧高宮村に寄った場所に創建され、その古宮の地は、仲哀天皇と神功皇后が熊襲平定・三韓遠征のため船で瀬戸内海を航行して九州に入り、那の大津に上陸して小憩した地だという。また、天正の九州遠征の折、豊臣秀吉も仲哀天皇と神功皇后の吉例にならいこの道を通ったと伝えられ、いつの時代からか社祠を建て崇め祀るようになったという。

 

本殿の横には平尾天満宮もある。大宰府権帥として左遷された菅原道真が、博多袖湊に入港し、博多の街は如何なるものかと高い丘より眺めたのが、平尾天満宮の場所だという。そして、丘の上にあった石(祠の横にレプリカがある)に腰かけて博多の街をつくづく眺め、京での右大臣として華やかな日を追想し、今は冤罪に問われる身となり哀れな我姿を顧みたと言い伝えられており、平尾天満宮の別名は容見(すがたみ)天神だ。

 

由緒によると、平尾天満宮は、鎌倉時代には住吉宮、櫛田宮、筥崎宮と肩を並べるほどの神社だったようで、平尾八幡宮は江戸時代初期にこの地に遷座し、天保年間に本殿が造営されたという。

 

容見天神といえば、「天神」の地名の由来としてよく知られている福岡市中央区天神1丁目の水鏡天満宮(水鏡天神・容見天神)の「四十川(現在の薬院新川)の水面に映る自身のやつれた姿をみて嘆き悲しんだ」というエピソードが思い浮かぶ人も多いと思うが、それとは違った容見が伝えられている点がおもしろい。

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