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HOME > 2019年3月号 エリア特集「西新」

福岡市西部において最大の繁華街が展開され、文教地区としても活気があることから、「住みたい街」として人気の西新エリア。現在、西新エルモールプラリバ跡地で福岡市営地下鉄空港線「西新」駅に直結した再開発「西新リボーンプロジェクト」が進められ、注目を集めている。今回は、駅直結の商業一体開発の概要と西新発展の歴史を紹介する。

文教エリアに昔ながらの商店街

 

西新の魅力といえば、人、店、文化だが、そのなかでも通称「西新商店街」の活気ある雰囲気が、この街を象徴している。

 

唐津街道に沿って今川橋から藤崎駅までの東西約1.4キロメートルに形成されているこの商店街は、オレンジ通り商店街、西新中央商店街、中西商店街、高取商店街、藤崎商店街という5つの商店街が連なっている。なかでも「リヤカー部隊」で有名な西新中央商店街では、威勢のいい声が飛び交う。野菜やくだもの、花、漬け物…それぞれに自慢の品物を乗せたリヤカー部隊の品物はどれも、糸島や背振、唐津など、福岡近郊でとれた旬のもので、地のモノが手に入るのはもちろん、活気のあるおばちゃんたちとのやりとりも、魅力のひとつだ。

 

そして、西新といえば、「ペンと鉛筆」で表された地下鉄のシンボルマークにもある通り、学生の街だ。文教地区として知られ、修猷館高校や西南学院大学をはじめ、周辺には小中学校も多く、子育てや教育がしやすいことが「住みたい街」としての人気につながっている。

 

 

 

地下鉄「西新」駅直結商業一体開発

 

2015年7月に既存建物の老朽化にともない営業を終了した「西新エルモールプラリバ」。そこで現在進められている再開発が「西新リボーンプロジェクト」だ。この地下鉄「西新」駅直結の大規模再開発事業では、既存建物を減築し、高層住宅を増築する複合開発で、かつて地域のシンボル的存在であった西新エルモールプラリバ跡地に、新たなランドマークを創造するとしている。

 

新たな商業施設(名称未定)は、総合設計制度の活用により公開空地を充実させ、駅周辺の歩行者ネットワークの整備やバス待ちスペースを整備することで交通結節機能を強化するとともに、屋上に緑化広場を新設することで、地域の憩いとなるスペースを創出。地下2階の食品スーパー(フードウェイ)をはじめ、食関連、生活関連のテナントを誘致することで、「西新」駅の利用者の利便性を充実させるとともに、屋上には広場を新設し、地域の憩いの空間を提供する。また、駅直結となる2箇所のエレベーターを新設することで「西新」駅のバリアフリー動線の更なる拡充を予定している。

 

九州初の地下鉄駅直結の免震タワーレジデンスとなる高層住宅「Brillia Tower 西新」は、地下2階の「西新」駅コンコースから接続するエレベーターで地上7階のエントランスホールを経て、地上8階以上の住戸までダイレクトにアプローチできる。「天神」「博多」の各駅や「福岡空港」駅を経由し、羽田空港や東京都心部まで傘を必要としないアクセスが可能だ。

 

最上階の地上38階(地上約126メートル)には居住者専用の共用部として、ビューラウンジやゲストルームが設けられており、百地浜から玄界灘、大濠公園を見下ろす眺望を楽しむことができる。この眺望は、福岡タワー展望室(地上約123メートル)よりも高いものになる。

 

本プロジェクトでは、計画地内にある福岡市営地下鉄「西新」駅から地上への通路・階段を維持しながら、地域の活性化に貢献する商業施設の早期開業を実現するために、既存の商業施設を8階建から4階建に減築し、既存躯体を再利用しながら、新たに建物を増築する。

 

既存躯体を再活用する減築の手法は先行事例はあるものの、同敷地内に共同住宅を増築するプロジェクトは例がない。時代の変遷による施設の老朽化や商圏の変化への対応、人口減少によるコンパクトシティ化の進行など、今後の再開発の手法としてモデルケースとなることも期待されている。

 

計画地内の商業施設は、2019年夏に開業予定で、高層住宅「Brillia Tower 西新」は、2020年12月下旬の竣工予定、2021年3月下旬の入居開始予定となっている。

 

 

西新発展の歴史

 

近年の西新エリアの歴史は、後の国鉄西新駅となる駅が、1910(明治43)年に西新町内に開業し、周辺エリアが商業地区として発展することから始まった。1981(昭和56)年に福岡市営地下鉄空港線「西新」駅が誕生し、地下鉄駅直結となる「西新エルモール」の主要施設として「西新岩田屋」が開業。西新地域のシンボル的な商業施設となった。

 

一方、文教地区としての歴史は、1900(明治33)年に修猷館、1918(大正7)年に西南学院が移転したことで始まる。現在でも福岡県立修猷館高等学校、西南学院中学校・高等学校、西南学院大学が西新周辺に学舎を構え、学生が多く集まるエリアならではの活気にあふれた地域となっている。

 

かつて地域のシンボル的存在であった西新エルモールプラリバ跡地を生まれ変わらせる今回の大規模再開発事業は、地域からの期待も大きい。西新の新たな発展の歴史となるであろう「西新リボーンプロジェクト」に注目だ。

 

 

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