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HOME > 2016年4月号 天神地区発展の歴史と今後の開発計画〜渡辺通りで2件のホテル建設計画〜

福岡市は天神地区と博多駅地区がお互いが刺激を受けながら発展してきた。今現在でいえば、2011年のJR博多シティ開業以来、博多駅地区が人のにぎわいを含め勢があるが、次は天神地区の発展が待ち望まれる。今回は、天神地区発展の歴史と今後の開発計画などを紹介する。

次は天神地区

 

天神地区は、九州における商業・業務の中心拠点であると共に、交通結節拠点として多様な機能が徒歩圏内に集積する福岡都心部の「核」を形成し、「福岡の顔」として発展してきた。

 

福岡市全体をみると、天神地区と博多駅地区が互いに刺激を受けながら発展し、今は天神、次は博多という具合に相乗効果の中で、より良い都市づくりが行われてきた歴史がある。今現在では、2011年のJR博多シティ開業以来、博多駅周辺が人のにぎわいを含め勢があり、開業5周年を迎えるJR博多シティの2015年度の売上高は1千億円を超える見通しで、増収を続けている。

 

また、博多駅前の再開発エリア(博多郵便局と博多ビルの跡地)では4月、日本郵便の商業ビル「KITTE博多」とJR九州・日本郵便共同の複合オフィスビル「JRJP博多ビル」が相次いでオープンし、さらなる活性化が見込まれている。そうなると次に望まれるのが天神地区の発展と活性化だ。

 

 

天神地区発展の歴史

 

ここで少し、天神地区発展の歴史を振り返りたい。中世までの福岡は、商人の街「博多」と黒田藩の城下町「福岡」という2つの異なる地域によって構成され、明治期以降にこの2つの地域の統合が始まり、近代都市として発展する中で誕生してきたのが天神だ。契機となったのが1910年、 天神で第13回九州沖縄八県連合共進会が開催され、あわせて福博をつなぐ路面電車(福博電車)が開業したことだ。この時、私財を投じて共進会の開催と電車開通に尽力したのが、天神を南北に貫く「渡辺通り」の名称の由来となっている渡邊與八郎(わたなべよはちろう)という博多商人だというのは、ご存知の方も多いだろう。

 

 

当時の天神は、福岡と博多、いずれの街並みからも外れた未利用地だったが、共進会を機に多くの人が訪れる場所となり、会場跡地や周辺には福岡県庁や市役所をはじめとした公共施設や業務施設が集中して立地し、福岡の新しい都市核・天神を形成していく。1924年には九州鉄道(現在の西日本鉄道)が福岡~久留米間で運行開始。1930年代になると岩田屋や松屋といった百貨店が天神にオープンし、商業地としての機能を高めていく。

 

その後、福岡大空襲などで大きな被害を受けるが、戦後の混乱の中でいち早く復興し、終戦翌年の1946年には天神に新天町商店街が誕生。さらに、40年代後半から50年代にかけて、まちの復興は大きく進み、天神では多くのビルが建設される。そして、60年代から天神地区では商業・金融・行政・サービス業などの集積も高まり、都心としての機能を高め、70年代前半から新しい商業施設が次々にオープンする。

 

年号が「平成」に変わった1989年、福岡市ではアジア太平洋博覧会が開催され、アジアの拠点都市をめざす動きが加速。これが現在の福岡市のインバウンド政策の成功につながっている。また、同時期にソラリアプラザやイムズが、90年代には岩田屋Zサイド(現在の本館)、大丸エルガーラ福岡三越、ソラリアステージがオープンしている。2000年代には岩田屋新館、新天神地下街が完成し、新しい地下街の完成と同時に地下鉄七隈線(天神南~橋本間)も開業している。

 

 

今後の開発計画

 

それでは今後の天神地区の開発計画はどのようなものがあるだろうか。天神・明治通りの老朽化したビルの建て替えを中心に、アジアの拠点都市としての機能の大幅な向上と雇用を創出する福岡市の推進するプロジェクト「天神ビッグバン」は耳にしたことがあるかもしれない。今後10年間で30棟の民間ビルの建替えを誘導し、約2900億円の建設投資効果、建替え完了後からは新たに毎年約8500億円の経済波及効果を見込んでいるビッグプロジェクトだ。※天神ビックバンの詳細は別記事で紹介。

 

一方で、博多駅地区では「KITTE博多」や「JRJP博多ビル」の開業に加え、この先1、2年で100〜200室規模のホテル開発が相次いで進められる。福岡の慢性的なホテル不足と増加する外国人観光客という需要を見越してのものだが、この動きは天神地区でも認められ、渡辺通り沿いだけでも現在、2件のホテル建設計画がある。渡辺通3丁目で建築中の「(仮称)ホテルモンテエルマーナ福岡 渡辺通」は、一時は建設費の高騰で凍結状態にあったというが昨年11月に着工、2017年2月の開業を目指しており、関係者は、「外国人観光客の宿泊需要が伸びていることが大きい」と話す。

 

また、渡辺通り1丁目交差点から南に「渡辺通り」と接続する「日赤通り」沿いの清川・高砂では土地価格が上昇傾向にある。これは天神地区の活性化への期待感から、周辺エリアまで注目を集めているということだ。

 

外国人観光客の取り込みに成功し、今後さらに伸ばしていこうとする「博多駅地区」。そして、「天神ビッグバン」というビッグプロジェクトが始まる「天神地区」。福岡のビジネスを牽引してきたこの2つの地区が今後、これまでと同様に刺激し合いながら発展していくことに期待したい。

渡辺通3丁目で建築中の「(仮称)ホテルモンテエルマーナ福岡 渡辺通」。開業予定は2017年2月。

渡辺通り沿いで現在、コインパーキングになっている場所(渡辺通5丁目)でもホテル建設の予定がある。

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