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【南庄エリア特集】

室見川と金屑川の2つの川に挟まれた閑静な住宅街

転勤族にも人気の子育て環境が魅力の「南庄」

媒体概要

東経リビング

Tokei Living

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■発刊…毎月初旬

    ※鹿児島版は隔月発刊

■サイズ…A4(フルカラー)

■発行部数…福岡版/2.7万部

      鹿児島版/2万部

■広告掲載・取材に関するお問い合わせ先

(発行元)東京経済株式会社 福岡支社 出版事業部

TEL 092(285)0605

室見川を境界に福岡市西区に隣接する早良区室見。その南に位置するのが南庄です。室見川・金屑川の2つの川に挟まれたこの地域は、閑静な住宅街として人気のエリアとなっており、室見がマンション、南庄が戸建てといったイメージで、どちらも特に転勤族に人気です。今回のエリア特集では南庄、そして、金屑川の南庄から上流周辺の魅力的なスポットをご紹介します。

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(2017年2月28日発刊)

子育て環境と生活利便性が魅力

 

「南庄」という地名は、室見を含め、この辺りが昭和の始め頃まで集落が多く、「大字庄」と呼ばれていたことに由来します。その頃は大半が農地で、昔はこの一帯に農業で生計を立てる下級武士が住んでいたといいます。その頃の名残りとして、室見4丁目には江戸時代の面影を残す「ちんちく壁」のある住宅が今も残っています。

 

昭和10年頃には、養蚕が盛んになり、近くには桑の木がたくさん植えられ、果樹園もできましたが、この頃はまだ農村の風景が広がる地域でした。様変わりを始めたのは、昭和30年代のことです。果樹園は借地へと転用され、宅地化が進むと、それに伴い昭和36年には第一土地区画整備で金屑川周辺の整備が開始されます。そうして雨が降ると水が引かないことなど、悩みの種だった排水の問題の解消や道路整備が進められ、住みやすいまちづくりがされました。

 

昭和50年には、市民の足であった市内電車が廃止されますが、昭和56年に市営地下鉄1号線の室見─天神間が開業。そして、博多駅までが全線開通すると、交通の便に恵まれたこの地域は都心のベッドタウンへと生まれ変わりました。平成24年7月には、福岡市内を環状に結ぶ「福岡高速都市高環状線」が開通し、地下鉄・バス・都市高速と交通利便性がさらに増しています。そして今では、幼稚園、保育園、小学校、中学校が近くにあることや、学校区の教育レベルの高さ、治安の良さから、特に転勤族にも人気の居住エリアとなっているのです。

 

南庄の西側を流れる室見川の自然もこのエリアの大きな魅力です。背振山系を源流として博多湾に注ぐ室見川沿いには、「福岡アメニティ百選」にも選ばれた河畔公園が整備され、桜や紅葉など、四季折々の自然を楽しむことができ、周辺住民の憩いの場所となっています。

 

ちんちく壁

ちんちく壁とは、ちん竹(蓬莱竹)を塀のように植えたもので、この地域に住む下級武士は「庄のちんちくどん」と呼ばれていました。

室見河畔の様々な風物詩もこのエリアの魅力です。福岡の春を訪れを告げるシロウオ漁、延長4.7㎞におよぶ室見川河畔公園いっぱに広がる桜並木、初夏の兆しが見え始める5月からは、潮の干潮時に河口での潮干狩り、6月は「ホタルの里」として知られる室見川上流から中流域にかけて、ホタルが乱舞します。これらは都心に隣接しながらも美しい川であり続ける室見川ならではの楽しみです。

金屑川沿いの遊歩道を歩く

 

そして、今回ご紹介するのは、南庄の東側を流れる金屑川周辺のスポットです。金屑川沿いは、南庄付近から上流に向けて賀茂神社付近まで、約3キロメートルの遊歩道が整備されています。途中で今宿新道(国道202号線)と原通り(県道558号線)を横切りますが、信号もあり、車も少ないのでゆっくりと川の流れを感じながら散策するのにおすすめです。

 

出発点は、金屑川公園(早良区南庄3丁目5)近く、南庄と原団地を結ぶ「桜花橋」です。その名の通り、この橋からは春には金屑川沿いの桜並木が楽しめます。

 

上流へ向かって川沿いを進むと小田部地区があり、すぐに今宿新道です。信号を渡ると一旦川幅が広くなり、原通りに斜めにぶつかります。ここで少し川沿いを離れて、有田交差点から東側へ少し進んだところ、福岡県立福岡講倫館高等学校の目の前にある「有田宝満神社」をご紹介します。

 

有田宝満神社は、創建は不詳ですが、古く小田部氏の鎮守と伝えられており、明治5年に村社となっています。大きな杉の木などで覆われた境内には、天神社や五穀神が祀られ、風情のある昔ながらの公民館もあります。

 

1月には、わらでくるんだ青竹でやぐらを組んで、しめ縄や書き初めと一緒に焼き、一年の無病息災を祈願する伝統行事「ほうけんぎょう」が行なわれます。厄払いのご利益があり、地元の人たちは、「宝満さんの竹炭かぶれば、厄明けする」と言い、早朝の行事にも関わらず大勢の老若男女が詰めかけ、伝統の行事に声援を送り、振る舞いの「豚汁」に舌鼓を打ちます。

 

 

 

ナマズ伝説

 

さて、金屑川沿いの遊歩道に戻り、賀茂地区を目指します。「水辺の楽校プロジェクト」で整備された河岸が現れ、朱塗りの欄干が目立つ賀茂橋が見えてきたら、その向こうに賀茂神社があります。橋まで歩き、欄干を見ると、ナマズの絵が描かれています。これは加茂地区のナマズ伝説に由来するものです。

 

江戸時代、全国で多数の死者が出た「亨保の大飢饉」では、賀茂地区でも多くの人が亡くなりました。二度と災難が起きないようにと、村の人が祈願したところ、夢にナマズが現れ、村の神社の使いと名乗り「願いを叶えよう。その代わり、ナマズを食べたり殺したりせず、川をきれいにしなさい」と告げたというものです。この地域の人たちはそれ以来、お告げを守り、ナマズと金屑川を大切にしているとのことです。

 

賀茂神社でもナマズを神様として祀っています。御祭神は別雷神、玉依姫命、天児屋根命で、京都賀茂神社の分霊社として創設され、その建立年は詳ではありませんが、境内より平安時代の瓦を出土したことによりそれ以前の建立であるとされています。毎年9月15日の夜には、菜種油を入れた小皿を並べて灯をともし、無病息災を祈る「千灯明」が行われ、境内は神秘的な雰囲気に包まれます。

 

河畔公園が整備され、ランニングや犬の散歩をする姿が多く見られる室見川沿いもいいですが、金屑川には室見川とは一味違った風情がありました。そして、金屑川が「ナマズ伝説」により、今日まで大切にされてきたことがわかりました。

金屑川は福岡市西部地区を北流し河口付近で室見川に合流する2級河川で、近年でも河岸の整備や人道橋や植栽、休憩施設といった環境整備が進められています。金屑川の地下鉄七隈線「賀茂」駅付近では、水辺における身近な自然体験や子どもの遊びを支える仕組みをつくる「水辺の楽校プロジェクト」で、淵や瀬、せせらぎ、ワンド等の自然環境を保全・復元するとともに、子どもたちが安全に自然に出会えるようにアクセス性の改善のための整備(堤防の緩傾斜・水辺に近づける河岸整備など)がされています。

有田宝満神社 福岡市早良区有田2丁目20-15

1月に行われる「ほうけんぎょう」は各地域で年始の行事として行われるもので、地域によって「どんど焼き」、「ほうげんぎょう」などと呼び方が違います。有田宝満神社では約250年前から続く祭りとされていますが、戦後に一旦は途絶え、30年間の空白の後、地域の交流ときずなを深めるために、自治会など住民の手によって平成12年に復活した行事です。

賀茂神社 福岡市早良区賀茂1丁目29-14

毎年9月15日の夜に行われる「千灯明」では、菜種油を入れた小皿を並べ、灯をともし無病息災を祈ります。昔は1000枚の皿に菜種油を入れていましたが、現在では境内が狭くなったこともあり、500枚の皿に2つの灯をともしています。

左:賀茂橋の欄干のナマズ。右:地下鉄七隈線「賀茂」駅のシンボルマークもナマズです。

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