■温もりの「一枚板」

そこにあるだけで部屋の雰囲気をがらりと変えてしまう「一枚板」の家具。杢目の緩やかなカーブや木肌のカーブが優しい空気を醸し出し、その木の温もりを感じた時、ほっと一息つける安らぎの時間を与えてくれます。

一枚板とは一本の丸太から切り出した板のことです。同じ木からとれた板でも、切り口によって杢目や節などでつくられる表情は全く違い、それぞれが唯一無二の多様な表情を見せてくれます。

テーブルを中心に一枚板を使った家具は昔からありますが、最近までは、ほとんどが国産の白木や杉などの限られた樹種で造られていました。それらは高級寿司店や旅館などにあることが多く、「和風」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。その常識を変える、現代の生活スタイルに自然と溶け込むモダンな一枚板の家具を提案するのが家具のまち・大川の「関家具」です。

特徴は、国内外合わせて約100種という樹種の多さと、一枚板専用の工房「関家具工房木馬」と大川にあるさまざまな専門技術を集結させたハイレベルな製品だということです。

丸太から板を切り出してからの作業はほとんどが手作業で、一枚ずつ丁寧に研磨され、研磨後の塗装も全て手作業で行われており、職人達が想いを込めて板に向き合うことで完成する温もりの一枚となっています。

■運命の「一枚」との出会い

多くの一枚板は丸太を縦に切ってつくられますが、大きな空洞があったり、修復不可能なキズがあって、丸太1本から2、3枚しかとれないことがあったり、樹種により現在輸出入が禁止されているものなどがあります。

丸太から製品になるまでに長い歳月を要することや木材の希少性から、一枚板の価格は、数十万〜上は数百万と大きな差がありますし、決して安くはありません。ただ、長期的に見ると実は割安だとも言えます。それは一枚板は普通に使えば、100年以上、親子3代で利用きるものだからです。また、表面にキズがついてもリペアが可能です。

一枚板の魅力はたくさんありますが、実際に購入された方で一番多い購入動機は、「出会ってしまったから」だそうです。そして、購入された方の中には、生活の中でキズがついても、それでより良くなったと話す方が多いといいます。それは、家族とともに生きることができ、そこに刻まれる思い出が、世代を超えて人から人へと届けられる家具だからこそではないでしょうか。

一枚板の魅力を知る一番の方法は、その目で実際に見て、触れることです。そこで是非、訪れてほしいのが、関家具本社から選抜した一枚板を揃える『ATELIER MOKUBA（アトリエ モクバ）』です。福岡には、博多ギャラリー、天神ギャラリー、大川ギャラリーの3店舗があります。運命の「一枚」に出会えるかもしれません。