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【浄水エリア特集】

福岡の都心につかずはなれずの程よい位置にある

豊かな都市文化に育まれた閑静な高級住宅街

媒体概要

東経リビング

Tokei Living

「東経リビング」は、福岡地区と鹿児島地区で発刊する取材記事と不動産情報を中心とした「大人のプレミアムマガジン」です。

●取材記事は富裕層消費動向調査をもとに、ハイクラスの皆様に役立つ情報を厳選

●不動産情報は、新築分譲マンションの最上階、角住戸などいわゆるプレミアム住戸や事業用地、投資物件などを中心に紹介

 

■発刊…毎月初旬

    ※鹿児島版は隔月発刊

■サイズ…A4(フルカラー)

■発行部数…福岡版/2.7万部

      鹿児島版/2万部

■広告掲載・取材に関するお問い合わせ先

(発行元)東京経済株式会社 福岡支社 出版事業部

TEL 092(285)0605

福岡の都心につかず離れずのほどよい位置にあり、潤い豊かな自然環境が身近な「浄水エリア」。その中でも薬院交番前バス停から南公園や福岡市動植物園へと至る1kmあまりの「浄水通り」は、豊かな都市文化に育まれた、山の手の閑静な高級住宅街として定評があり、街並みに息づく空間の贅には他に例を見ない大きな魅力があります。

浄水通りが位置する薬院は、古くは吉備真備が太宰府に赴任した際に薬草園をつくり施薬院を建てたことに端を発し、約1300年の歴史を誇る由緒正しき地です。江戸時代には医家が多く居を構え、福岡という都市の中で独自の存在感を持つエリアとなっていて、時代を重ねるにつれ成熟の度合いを深め、現在ではモダンな街並みに様変わりしています。

 

●平尾浄水場

 

「浄水通り」という名前は、福岡市植物園が位置する場所に、昭和51(1976)年まで平尾浄水場があったことに由来します。つまり、浄水場から市内各所へ水道水を届けるための水道管が埋設された直線的な道が、現在「浄水通り」と呼ばれているのです。

 

浄水通りの坂道を登りきると福岡市動植物園に到着します。そして、動物園の入口の脇にある植物園に繋がる階段(配水管の道の跡)を登って頂上に着くと、ちょうど植物園の裏側に出ます。そこには、かなり昔に作られた門扉が建っています(現在は閉鎖)。ここがかつての福岡市の水瓶「平尾浄水場」の跡地です。

 

平尾浄水場は、福岡市最初の浄水場で、大正2(1913)年2月に国から創設許可を受け工事に着手し、大正12(1923)年3月から給水を開始。その後、人口増加や施設の老朽化にともない昭和51(1976)年に閉鎖し、南区の夫婦石浄水場へと移転統合しています。

 

そして昭和55年6月、平尾浄水場の跡地は「福岡市植物園」へと生まれ変わります。植物園の入場口からすぐ左には、浄水場の配水池点検用通路の入り口に利用されていた建物が移築されたもの(左写真)が残されており、その面影を感じさせてくれます。

 

また、次に紹介する配水池点検用通路の入り口上部に掲げられている額の銘文には、建設当時の技術者の愛情と心意気が感じられます。

 

【浄而豊(じょうじほう)】

水道水が、いつまでも清らかにして豊かに(不足なく)続くように

【碧澗聲(へきかんせい)】

水の音は深緑の中を流れる渓流の響きのように心地よい

【讃水徳(さんすいとく)】

水は四徳(仁、義、礼、智)を備えており、これを讃えるとともに、人も見習うべきである。

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(2017年2月28日発刊)

①福岡市植物園は、平尾浄水場跡地を利用して昭和55(1980)年6月に開園。写真の建物は平尾浄水場の配水池点検用通路の入り口に利用されていたもので、植物園建設の際に現在の場所へ移築されたもの。この建造物のほかにも、平尾浄水場の門の跡が、植物園から動物園への通路の横に残っています。

 

②福岡市動物園正面入り口横、赤レンガに縁取りされた250段の階段が、植物園に向かってゆるやかに続いています。かつて浄水場だった植物園。この周辺一帯が、一個人の善意によって桜名所誕生の誘い水になったことを知る興味深い植樹記念碑が植物園内の水道記念構造物のそばにあります。

 

③植樹記念碑。昭和9年の拡張工事の完成記念として市在住の篤志家・児島善四郎翁より、桜・楓700本が寄贈されました。その後、幾度となく隣接地は拡張整備、増植が行われて、現在の南公園として緑豊かな安らぎの場を提供しています。80数年の風雪に耐えた桜の老木は、今なお花咲く春を、そして市民の来訪を待ち望んでいます。

●歩くほどに静けさの中に自然の息吹と心地よい刺激を楽しめる「浄水通り」

 

浄水通りは、ゆっくり歩いても20分程度で歩ききれてしまう程の距離で、薬院交番前から南公園や福岡市動植物園へと向かって歩みを進めると次第に交通量は少なくなり、静けさをたたえた槐並木のゆるやかな坂道に入ります。

 

緑のアーチが続く道の両脇には、レンガ造りのかわいらしいカフェや名だたる芸術家の作品が見られるギャラリー、フランス調の雑貨店、アースカラーでまとめられた豪奢なマンションなど、洗練された建物がゆったりと配されています。福岡市都市景観賞を受賞している曲線を描く石造りのエントランスが印象的なフラワーショップや、古い洋館の面影が残るチョコレート専門店など、個性的な建物にも出会うことができ、思わず足を止めてしまうような知的で優美な景観を楽しめます。

 

通りを歩いていてすれ違うのは近くの有名女子高に通う生徒や近隣に住むお洒落なマダムたちが多く、通りの終点の高台には教会や有名女子高校、さらには南公園や福岡市動植物園といった都心に希少なグリーンゾーンまで足をのばすと時間を忘れて周辺を散策してしまいます。

 

動物園では、国内では珍しいアラビアオリックスや、アカカザリフクチョウ(極楽鳥)など約140種類の動物が観察でき、植物園では、ハンカチノキなど、約2600種類の植物を観察できます。また、動物園の観覧車や、植物園の展望台からは福岡市が一望できます。

 

歩くほどに静けさの中に自然の息吹きと心地よい刺激を楽しめる通り、それが浄水通りなのです。

平尾山荘

松風園

福岡市中央区平尾五丁目19-34

浄水通りから少し離れた場所にある「平尾山荘」ですが、福岡市指定の史跡で、是非訪れてほしい歴史スポットです。幕末の女流歌人として、勤王家の一人として活躍した「野村望東尼(1806~1867)」の閑居地で、高杉新作ら、尊皇の士を平尾山荘にかくまい、玄海の姫島に流されました。そののち、高杉新作の命を受けた者から救い出されています。周囲はうっそうと木々が茂り、自然豊かな公園として整備されています。また、桜や梅のスポットとしても知られています。

福岡市中央区平尾3-28

浄水通りを動物園方面へ登り、途中で左折して坂道を登ると、「松風園」があります。かつて福岡を代表する百貨店として人気を博した「福岡玉屋」の創業者・田中丸善八翁の邸宅を新しく整備して、開園した日本庭園です。樹齢100年を超えるイロハモミジの木をはじめ、織部灯ろうや春日灯ろう、イスが卍型に配置されたあずまやも点在し、四季折々の日本の美しさを体感できます。 施設にはエレベーターを設置しており、駐車場からホールまでスムーズに移動できます。

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■発刊…毎月初旬※鹿児島版は隔月発刊 ■サイズ…A4(フルカラー) ■発行部数…福岡版/2.7万部、鹿児島版/2万部

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