大麦麦芽=モルトのみを使用したウイスキーを「モルトウイスキー」と呼ぶ。そのなかでも単一蒸溜所の原酒のみでつくられたものが「シングルモルト」だ。
複数の蒸溜所のモルトウイスキーと、トウモロコシなどを原料とした「グレーンウイスキー」を混和した「ブレンデッドウイスキー」が様々な特徴を持つウイスキーを絶妙な技術でブレンドし、バランスのとれた味や香りを追及しているのに対し、シングルモルトはその蒸溜所の個性やこだわりがそのまま反映されている。それぞれの土地の水や風土、気候などが溶け込んだ蒸溜所ごとの独自の味わいがあり、その個性の違いを愉しめることが最大の魅力だ。
シングルモルトの個性を理解するにあたり、ウイスキーの歴史を少し振り返りたい。1831年、近代的な連続式蒸溜機が発明され、さらに原価の安いトウモロコシなどに原料を切り替え、工業生産品ともいえるグレーンウイスキーが誕生する。しかし、単体で飲むには風味に乏しかったため、個性的で風味豊かなモルトウイスキーを混和したブレンデッドウイスキーが考案されると、スコットランドの地酒でしかなかったウイスキーは世界に広がった。
当時、モルト蒸溜所にとって製造する原酒の売り先のほとんどがブレンデッド業者であり、シングルモルトはブレンデッドウイスキーの構成原酒として、大きな役割を果たし、それぞれが変わらぬ個性と品質を追求していた。
1963年、「グレンフィディック」が世界で初めてシングルモルトとして販売を開始すると、その個性が多くの人の心をとらえた。そして、1980年代からは、続々とシングルモルトが市場に出回るようになった。
各蒸溜所でつくられるシングルモルトは、ワインに引けを取らないほど多種多様な風味を持つ。それぞれの蒸溜所が誇りを持って、その個性を世に問うているのがシングルモルトなのだ。
■資料提供/サントリーホールディングス株式会社
山崎蒸留所
上写真:シングルモルトウイスキー「山崎」を世界品質に高めた山崎蒸溜所の歩みはジャパニーズウイスキーの歴史そのものであり、まさにジャパニーズウイスキーの聖地といえる。京都の南西、天王山の麓の雅な竹林が生い茂り、四季折々の変化を身近に感じ、上質な水が豊富に湧く緑豊かで湿潤な山崎の地は、ウイスキーを育む条件の揃った理想郷だ。
左:山崎蒸溜所の売りの一つでもあるバラエティーに富んだポットスチル。6種類の蒸留器が12基設置してある。
右:使用される樽(材質や前にどのようなお酒を詰めていた樽かなど)によっても出来上がるウイスキーの個性に大きな影響を与える。
媒体概要
東経リビング
「東経リビング」は、福岡地区と鹿児島地区で発刊する取材記事と不動産情報を中心とした「大人のプレミアムマガジン」です。
●取材記事は富裕層消費動向調査をもとに、ハイクラスの皆様に役立つ情報を厳選
●不動産情報は、新築分譲マンションの最上階、角住戸などいわゆるプレミアム住戸や事業用地、投資物件などを中心に紹介
■発刊…毎月初旬
※鹿児島版は隔月発刊
■サイズ…A4(フルカラー)
■発行部数…福岡版/2.7万部
鹿児島版/2万部
■広告掲載・取材に関するお問い合わせ先
(発行元)東京経済株式会社 福岡支社 出版事業部
TEL 092(285)0605
東京経済(株)の地域のビジネスに関する
あらゆる情報を発信するニュースサイト
別冊 東経リビング
三菱地所リアルエステートサービスの不動産の価値最大化・最適活用とは
(2017年2月28日発刊)
PR
「東経リビング」は、福岡地区と鹿児島地区で発刊する取材記事と不動産情報を中心とした「大人のプレミアムマガジン」です。
●取材記事は富裕層消費動向調査をもとに、ハイクラスの皆様に役立つ情報を厳選
●不動産情報は、新築分譲マンションの最上階、角住戸などいわゆるプレミアム住戸や事業用地、投資物件などを中心に紹介
■発刊…毎月初旬※鹿児島版は隔月発刊 ■サイズ…A4(フルカラー) ■発行部数…福岡版/2.7万部、鹿児島版/2万部
■広告掲載・取材に関するお問い合わせ先 (発行元)東京経済株式会社 福岡支社 出版事業部 TEL 092(285)0605
「Tokei Living」は東京経済(株)が運営しています。記事・画像の無断転載・転用はお断り致します。東京経済(株) 出版事業部 住所:福岡市中央区清川2-18-12 第2東経ビル TEL:092-285-0605
Copyright (C)東京経済(株) All Rights Reserved